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冬の味覚とノロウィルスのはなし

いよいよ冬本番。既にインフルエンザが流行していたり、季節外れのアデノウィルス流行があったりする中、これからの季節はノロウィルスにも注意が必要です。

ノロウィルスは冬場に多く発生し、ウィルスに汚染された手や調理器具を介して感染するほか、生又は加熱不十分な二枚貝を食べることでも感染して腹痛や下痢、嘔吐を引き起こします。ごく少量で発症するうえ、アルコールでは死滅しないというやっかいなウィルスです。

予防策としては、先ずは手洗いが重要になります。石鹸でノロウィルスは死滅しませんが、皮脂や汚れを落とすことでウィルスを取り除く効果があります。また、食品由来の感染を防ぐためには調理器具を次亜塩素酸ナトリウムや熱湯で消毒を行い、牡蠣などの二枚貝はなるべく生食を避けしっかり加熱しましょう。

ところで、ノロウィルス食中毒の代表食材のように扱われる牡蠣ですが、牡蠣の名誉のために弁護を一つ。牡蠣にノロウィルスが含まれるのは、人の排泄物から海に流れ出たノロウィルスが成長の過程で蓄積されるためで、牡蠣に本来ノロウィルスはありません。そんな牡蠣に関して、完全陸上養殖に成功したというニュースがありました。有害なウィルスや細菌がない海洋深層水を利用して陸上で養殖するため、ノロウィルスを持たない牡蠣の養殖が可能になったそうです。近い将来、安心して生牡蠣を食べられるようになるかもしれません。

いずれにしても様々な感染症の恐れがあるこれからの季節、必ず手洗いとうがいはしっかり行い元気に冬を乗り切りましょう!